アービトラージとは？その1

  アービトラージとは、元々金融分野で使われていた言葉で日本語で裁定取引と呼ばれるものです。それは、リスク０で、儲けを得るという究極の方法です。

  そんなおいしい話あるわけないと思う人が多いでしょう。しかし、スポーツブックメーカーのアービトラージは、海外では普通に行われています。日本でも金融の分野で大手の証券会社などはアービトラージ部隊がいますし、この分野には多くの研究者がいます。オプション取引などの分野では、非常に有名な分野です。

  しかし、アービトラージというのは、有名で誰もが狙っているため、そのチャンスが短いのです。つまり早い者勝ちなわけです。一部の人間が裁定取引を行うことで、その儲けるチャンスがなくなり、適正な価格に落ち着くわけですね。

  つまり、一般人が知ったときは、すでに適正価格に落ちているので、よほどラッキーな人が注意深く見ていないとお目にかかれることはないと思います。

  但し、スポーツブックメーカーの分野は違います。海外にあるようなアービトラージをアラートでお知らせしてくれるサイトがたくさんありますのできちんとその情報通りに賭ければ一般人にもチャンスが巡ってきます。
 

アービトラージとは？その2

アービトラージとは？その1でのお話の具体例を書きます

サッカーで､チームＡとチームＢが対戦するものとします｡
話をわかりやすくするために､同点での終了はないものとします｡
ここで､2社のブックメーカーがオッズを提供しているものとします｡

ブックメーカー1:　Ａが勝利なら1.8倍　　Ｂが勝利なら2.7倍
ブックメーカー2:　Ａが勝利なら2.2倍　　Ｂが勝利なら2.6倍

ブックメーカー1で､チームＡの勝利に$200賭けます｡･･･①
ブックメーカー2で､チームＢの勝利に$150賭けます｡･･･②
チームＡが勝った場合､儲けは､$200×1.8倍-$350で､+$10です｡
チームＢが勝った場合､儲けは､$150×2.6倍-$350で､+$40です｡

これが裁定取引です｡チームＡが勝っても､チームＢが勝っても儲かるわけです｡
(今回は､ケースを単純化するために引き分けをないものとしています｡
又本来は特殊な計算機を使って儲けの金額を同じにします｡)

$3500だったら10倍の儲けです｡
リスクなしで､儲けれるすばらしさ､実感できましたか?

このようなアービトラージがなされていくと､
ブックメーカーのオッズも適正価格へ変わっていきます｡
そのため､だれも知られないうちに探し出してやることが大事です｡

みながやり始めたら､ブックメーカーはオッズを変えてしまいます｡
ただし､株式市場のように需要と供給のバランスが
リアルタイムで値が変わるわけではないので､
ブックメーカーにはよりチャンスがあります｡

アービトラージの具体例､わかりましたでしょうか?
 

アービトラージのポイント

アービトラージのポイント
ブックメーカーにおいてアービトラージを実際に運用するに当たってはいくつかの注意があるのでそれらの点をしっかり抑えて運用を行いましょう。

[アービトラージが発生しやすいブックメーカーを抑える]
アービトラージが発生しやすい＝平常時からオッズが高く推移しやすい傾向があるブックメーカーを必ず抑えましょう。アメリカ系スポーツメインか、ヨーロッパ系スポーツメインかにもよりますのでその辺りをい注意しながら選別します。

[速報性があるアラートを選択しましょう]
アラートサービスも千差万別であり、アービトラージ発生時に即座に教えてくれるものや、有る程度時間がたってから教えてくれるもの、通知自体に遅延があるものなど様々です。一つのポイントとしては、通知方法がメールではなくWebで参照出来るものを選びましょう。メールで通知してくれるものに関してはメールの送受信の段階でロスが生じるためです。

[手数料も考ましょう]
アービトラージはごくわずかに発生するオッズの矛盾利益を利用した方法ですから一度の利益は微々たるものになります。つまり一回一回換金していては換金手数料が膨大となってしまいます、このことから有る程度の元手が必要となります。

アービトラージとアラートサービス

ブックメーカーにてアービトラージを実践するにあたって必要となるのがアラートというサービスへの登録です。

アービトラージはオッズにより判断する事になるのですが、わざわざ複数のブックメーカーの数種類のスポーツや数種類の賭け種類に対して目視でアービトラージを監視するのは至難の業ですよね。目視で・自力でアービトラージを見抜こうとすると同時に１００以上のページを開いて常に更新・チェックしなくてはいけません、これはとても手作業で出来る作業ではありません。

この作業を代行してくれるのがアラートと呼ばれるサービスです。
アラートはアービトラージが発生すると即座に知らせてくれるサービスで、サービスによりメールやWeb上にて通知してくれます、つまりこちらとしてはアラートからの通知を待ち、通知があり次第該当のベットを行えば良いだけとなります。つまりアラートを利用すると仕事をしながら等、片手間でアービトラージ運用を行う事が出来るのです。

またカリキュレーターの存在も忘れてはいけません、カリキュレーターとは計算機の事で、資金がいくらのときにそれぞれいくらずつ賭ければ利益が出るか、というものを計算してくれるものです。カリキュレーターを利用すると即座に額を計算してくれます。

オッズの表示形式その1

今日はブックメーカーでのオッズの見方を説明します。日本で一般的なオッズ表示形式とは異なる形式の表示がされている事が多くなっています。見方を覚えておかないと想定と全く異なる結果になってしまう事もあるので、しっかりとオッズの見方を把握しておきましょう。


アメリカ式(American)
アメリカ式オッズでは、+140/-120　といった表記がされます。

「＋」表記
　100賭けて当たった際に　賭けた額に加えて貰える額
　+140　に　100　を賭けて当たった場合・・・140+100=240貰えます
「－」表記
　賭けた額に加えて100貰えるのに必要な額
　-120　に　120　を賭けて当たった場合・・・120+100=220貰えます


フラクショナル式(Fractional)
フラクショナル式では、14/10　10/12　といった表記がされます。こちらもアメリカ式と似たようなイメージとなります。
右側の数字を自分が賭けた場合左側の数字の額が追加で貰えるという事になります。

14/10・・・自分が10賭けて当たると10+14=24が貰えます　100賭けると240貰える計算です。
10/12・・・自分が13賭けて当たると10+12=22が貰えます　130賭けると220貰える計算です。


デシマル式(Decimal)
日本の競馬でおなじみの方式です、賭けた金額が何倍になって返ってくるかを表します。注意すべき点は倍数が一桁多く表記されている点です。

例えば24の場合・・・2.4倍
　　　22の場合・・・2.2倍　となります。